【研究室だより】日本メンズヘルス医学会2024参加・発表

2024年09月24日

 やってきました旭川。旭川は「ゴールデンカムイ」から旧日本陸軍第7師団(北鎮部隊)の本拠地ということを知りました。今回は9/21~22に旭川市大雪クリスタルホールで開催されました日本メンズヘルス医学会2024に共同研究先の方々と参加しまして、ステロンパワーミックス®の加齢雄性マウスでの結果について発表を行いました。

 日本メンズヘルス医学会はおよそ8年ぶりの参加です。以前の参加と比べまして、広い会場であり、参加人数も大幅に増えている印象を受けました。このメンズヘルス医学会は2001年に発足されまして、男性特有の健康課題を解決し、すべての男性が長寿を達成し、健康に社会生活を送れるための医学・医療を探求されています。今、世の中で認知が進んだ「男性更年期」も、本学会の地道な啓発活動が実を結んだものです。男性更年期の認知度の上昇のほか、診療についても糖尿病内科医や精神科医、老人科医など、泌尿器科とともに各科で男性更年期を診れる体制が広がりつつあります。私見ですが、今後は血糖値や中性脂肪値のようにテストステロン値が一般の健康診断の項目に入れば、もっともっと男性更年期の認知度が進んでいくと思います。

 学会内容詳細は別の機会に譲るとしまして、内容としては非常に医学的かつ専門的なものからメンズヘルスに役立つ食品素材関連まで、様々な観点から男性特有の健康課題の克服を目指す内容となっており、非常に勉強になります。研究の方向性としては、次のテーマとして「Aging Clock」、「エピジェネティクス」といった老化の本質に係わり、遺伝子の年齢を巻き戻すことで身体の年齢も巻き戻すものが有望なテーマのようです。Aging Clockを巻き戻すものやエクソソーム、成長因子、それらを活性化する医薬品や食品素材の研究が今後熱くなるのかなあ。

 私たちは「LOH症候群を予防する食品成分の探索と動物モデルによる効果の実証」という演題名で発表を行いました。様々な方が関心を持ってくださったようで会場での質問や、その後の懇親会で様々なディスカッションが出来ました。誠にありがとうございます(また、懇親会ではこの分野の様々な著名な先生方と名刺交換、ご挨拶ができました。普段お会いできない方々ばかりですので、これも学会参加の醍醐味でしょうか)。2日間にわたる学会の閉会後、続けて一般向けの市民公開講座「男性更年期障害を知ろう!」があり、ゲストとしてTVで良く拝見する杉村太蔵さん(旭川のご出身)が来られました。堀江先生、井出先生との軽妙なトークで、一般の方にも非常に分かりやすい内容で、男性更年期の認知度アップに一役買われていましたね。

 本学会に参加して、様々な刺激を受け、私たちが考えている「中高年を健康にする・元気にする」研究にさらに注力していきたい!!と考える2日間でした。