【研究室だより】AMSスコアとは?

2023年09月25日

 最近、「女性だけでなく、男にも更年期がある」という認知が以前に比べて進んでおります。様々な男性更年期障害に関する書籍も入手可能ですし、Web上で情報もたくさんあり、ご家庭においても情報入手が容易になりました。

 とはいえ、まだまだ女性の更年期ほど「知られていない」、「お医者様に相談していない」方が多いと感じています。理由としては、「加齢によるもの」と決めつけてしまったり、自分自身は「男性更年期かなあ?」と感じていても、「自分が男性更年期なんて」となかなか思いたくはない、弱っているところを他の方に見せたくないなどの気持ちがあったり、受診したくともどの科を受診すれば良いか分からない、というところかなと考えています。

 男性更年期障害は症候の強弱はありますが、オトコであれば誰でもなるもの、と考えてご自身でセルフチェックすることは、中高年の生活を公私共々イキイキと過ごすために役立つかと思います。

 まずはセルフチェックですが、男性更年期のチェック法としてアンケート形式の質問票がいくつかあります。その中に国際的にも広く使用されるものとして (Aging Male's Symptoms(AMS)スコアがあります。これは17項目の設問から成り、各設問につき症状の度合いを5段階(なし:1点、軽い:2点、中等度:3点、重い:4点、非常に重い:5点)で評価して、その合計スコアを見る事で男性更年期の度合いを推定するものです。確定診断としては使用されませんが、17~26点は「なし」、27~36点は「軽度」、37~49点は「中等度」、50点以上は「重度」と評価します。17設問中に身体的因子、心理的因子、性機能因子の3つのサブスコアが含まれています。AMSスコアは様々な文献でも活用されており、国内外でも良く使用されますが、「『絶頂期は過ぎた』と感じる」といった設問などは日本人の感覚とは少々違うかな、とも感じるところはあります・・・、原版はドイツ語です。

 「予防に勝る治療なし」ともいわれるように、ある程度の年齢になりましたら、一度ご自身でチェックしてみる事は、男性更年期についてより深く知ることができ、その後の対策や受診のキッカケともなりますのでオススメします。私たちも、社内でのヒトモニター試験などで、指標の一つとして活用しています。

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