【研究室だより】ステロンパワーミックス®関係の発表

2026年10月29日

 京都・大阪においてもだいぶ朝晩は肌寒くなってきており、秋の気配を感じる時期となりました。京都市内では、以前10月下旬頃は紅葉が見ごろとなっていたかと記憶していますが、昨年、今年と嵐山近辺や、市内の見どころスポットはまだ紅葉という感じが無いですね。今時期になっても台風が発生していますので(ニュースでは31号も)、温暖化が進んでいるのだろうな、と感じております。

そうした10月ですが、この月は当社原料ステロンパワーミックス®に係る発表が目白押しでした。2つは学会での発表、もう一つは展示会での出展社プレゼンです。

これらの発表につきまして、簡単に説明させていただきます。

まずは1回目です。

2026/10/4

日本農芸化学会 2026年度東北・北海道支部合同支部会(仙台、青葉山コモンズ)

「テストステロン量増加食品の摂取による雌性マウスの性ホルモン量への影響」

安永匠, 足立 悠輔, 加藤 英介, 稲垣 洋介

 加齢雌マウスにステロンパワーミックス®混餌食を摂取させた検討結果や、当社内での予備的なヒト(女性)検討について、発表しています(検討結果について記載したいのですが、論文投稿前ですのでご勘弁ください)。なお、この発表は一緒に実験を行った安永さんが発表されましたが、見事、優秀発表賞を受賞いたしました!!受賞おめでとうございます!! 



2回目は小職の発表です。

2026/10/14

食品開発展2026 出展社セミナー(東京、東京ビッグサイト)

「男性更年期対策食品「ステロンパワーミックス®」の開発と、フェムケア応用の可能性」

稲垣 洋介

 ステロンパワーミックス®の研究開発は、テストステロンが減少する事男性更年期に役立つ素材研究からスタートしました。男性更年期とは何か?、その罹患者数から国の取組等の紹介、素材探索の結果から取得特許、マウス・ヒトでの効果試験までの一貫した流れを、前半部としてプレゼンいたしました。後半はこれまで検討を進めてきたフェムケアへの応用について、女性にもテストステロンがあること、エストロゲンの原料がテストステロンであることから導入し、雌マウスでの経口摂取データおよび当社内での予備的ヒト(女性)検討での唾液テストステロン増加や簡略更年期指数の改善について、発表しています。  

 テストステロンは閉経後女性の健康・元気・活力・好奇心などに係わります。女性の更年期時のゆらぎ対策はこれまで通りですが、今後は閉経後のお悩みへの対策も加わっていくのではないかと考えております(寿命を考えると、更年期よりずっと長い期間ですよね)。私たちはテストステロンを高める事は男性だけでなく女性にも必ず役立つと考え、研究を進めています。



最後に共同研究先の加藤先生のシンポジウム講演です。

2026/10/18

第11回食品薬学シンポジウム(横浜、慶應義塾大学 矢上キャンパス)

シンポジウム「食品成分による生体機能制御の新展開」:

「テストステロン生合成を促進する食品成分探索と男性更年期対策食品への応用」

加藤 英介

 シンポジウムでのご講演で、まず男性更年期指標のAMSスコアの設問から問いかけ聴衆の関心を引き、発症メカニズムや疫学内容を含む男性更年期の概論に進んでいます。次にin vitroでの検討ですが、テストステロンを増やす食品素材のスクリーニングとその結果であるカシスと赤シソの詳細な解析、甜茶から得られた成分イノシトールの効果などを説明されています。加えて、遺伝子発現結果による各成分のメカニズム解析、細胞内シグナル伝達経路についての知見にも言及されています。

 In vivo検討では、まず加齢雄マウスでの検討結果です。ステロンパワーミックス®を混餌した飼料を2週間摂取させて、血中テストステロンが有意に増加した事、作用メカニズムであるステロイドホルモン生合成経路の律速段階であるStAR発現が有意に上昇していること、これらの結果から食べて効果があることを説明されました。次にヒト臨床試験結果ですが、ステロンパワーミックス®摂取により唾液テストステロン量増加について言及されました。引き続き、女性向けの検討として、加齢雌マウスにステロンパワーミックス®混餌食を摂取させた検討結果と予備的なヒト(女性)検討について、発表されております。講演の締めでは、ステロンパワーミックス®を活用した商品についてもお話しくださりました。

 本シンポジウム講演は、男性更年期の概念・疫学・素材探索・遺伝子発現解析・細胞内シグナル・マウス・ヒトでの結果、女性向け応用と、非常に教育的で濃い内容であり、聴衆の方々からも興味を持って聴講いただけたと感じております。

「男性更年期」という課題に対して、食の面から課題解決を図るために加藤先生と共に進めてきた研究も、様々な知見が得られ、ベンチ(実験台)での成果をお悩みの方々に提供できるようにまでなりました。今後も食品が持つ秘めた力を見出し、様々なお悩みの解決に役立てられるよう、研究に注力してまいります。

Share